病院長 森島 逸郎
このたび、公立東濃中部医療センター病院長を拝命いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
まず初めに、新病院の開院に向けて多大なご尽力をいただき、現在も日々の診療を支えてくださっている塚本英人先生をはじめとするすべての職員の皆さんに、心より敬意と感謝を申し上げます。東濃厚生病院と土岐市立総合病院、それぞれが培ってきた歴史と伝統を受け継ぎ、新たな病院として歩み始めたこの大切な時期に、皆さんとともに病院づくりに携わることができることを大変光栄に感じています。
私自身はこれまで四半世紀にわたり、大垣市民病院で循環器内科医として診療に携わり、不整脈診療・カテーテルアブレーションを専門に、救急医療から高度専門医療、教育、研究、そして病院運営まで幅広く経験してまいりました。その中で実感したことは、地域医療と高度専門医療は決して相反するものではなく、両者を高いレベルで両立することこそが地域の中核病院の使命であるということです。多くの患者さん、地域の医療機関の先生方、そしてともに働く職員の皆さんに支えられながら培ってきた経験を、この公立東濃中部医療センターのさらなる発展のために生かしていきたいと考えています。
私が病院長として大切にしたいことは三つあります。
第一は、「患者さんを中心に据えた、安全で質の高い医療」です。私たちは常に患者さんの立場に立ち、職種や部署の垣根を越えて協力しながら、安心と信頼を感じていただける医療を提供していかなければなりません。
第二は、「職員が誇りを持ち、成長できる病院」であることです。医療は人が支える仕事です。互いを尊重し、自由に意見を交わせる風通しの良い職場があってこそ、質の高い医療が実現します。私は現場の声に耳を傾け、皆さんとの対話を大切にしながら病院運営を進めていきたいと考えています。
そして第三は、「教育と研究を大切にする病院」であることです。地域医療を担う病院であっても、日々の診療から生まれる経験や工夫には大きな価値があります。それを学びとして次の世代へ伝え、研究としてまとめ、全国、さらには世界へ発信していくことは、地域医療の質をさらに高めることにつながります。教育と研究は一部の人だけのものではありません。日々の診療を振り返り、「もっと良い医療はないか」と考え続ける姿勢そのものが、病院全体の成長につながると信じています。
公立東濃中部医療センターは、まだ完成した病院ではありません。これから職員の皆さん一人ひとりとともに創り上げていく病院です。地域の皆様から信頼され、職員が誇りを持って働き、未来を担う医療人が育つ病院、そして東濃地域にしっかりと根を張りながら、その成果を全国へ発信できる病院を目指して、私自身も先頭に立って努力してまいります。
皆さんとともに、公立東濃中部医療センターの新しい歴史を築いていけることを心から楽しみにしています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。